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不動明王の取子にしてもらう子

所在地山形県米沢市大字口田沢大荒沢(大荒沢不動尊)
年代元日・八月八日
登場体の弱い子と親
出典置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊

どんな伝承か

不動信仰には取子という形がある。体の弱い子を丈夫に育てたい親が、その子を不動明王の子ども分としてもらうのである。米沢市口田沢の大荒沢に立つ不動尊は、これを願う参詣者でにぎわった。頼むには別当の田沢寺へ出向き、米や金を供えて申し出る。寺では元日と八月八日の祭りに祈祷を行い、取子札を授けた。ここは行者の修業場でもあり、そばの大滝は女人の立ち入りを固く禁じ、参る者にも厳しい精進が課せられたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)

『置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正らが項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや薬の書付を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。

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