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吉祥寺に死を知らせに来る足音

所在地群馬県多野郡上野村大字川和(吉祥寺)
年代伝承(口承)
登場今井ハマ、下仁田で亡くなり寺に知らせに来たとされる人(同じ項で『ハナさん』とも書かれる)
出典群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異

どんな伝承か

川和の吉祥寺では、死人が出ると寺へ足音がやって来て、戸を開ける音はするが、閉める音はしないといわれた。五十年前、今井ハマという人が下仁田で亡くなり、村の衆が山道を四里も越えて下仁田まで迎えに行き、亡骸を担いで帰ってきた。ところが知らせが届くより先に、寺には当人が来ていたという。子どもを三、四人も残して死んだので、寺に知らせに来たのだろうと語られている。

原典より

死人があると寺(川和の吉祥寺)に来る足音がして、戸をあける音がしたが、あとをしめた音はしない。—— 群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異(群馬県民俗調査報告書 第2集・群馬県民俗調査報告書) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異(群馬県民俗調査報告書 第2集・群馬県民俗調査報告書)

『群馬県多野郡上野村の民俗 上――俗信・山の怪異』は、上野村で行われた民俗調査の報告のうち、聞書と俗信の部分を収めたものである。川和・住居附・野栗・奥名郷・勝山・野栗沢などで聞いた講、病気の呪い、雨乞い、禁忌と兆、山の神とオコジョ、オサキや狐つき、狐やむじなに化かされた話、一ツ目入道や山姥を、話者や部落名を添えて記す。上野勇の聞書と、昭和二十三年に東部の部落を調べた関口正の報告が入り、井田安雄の「乙父の民俗」は書き出しだけが載る。

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