狐の凍る尾と身上あがる座頭
どんな伝承か
今泉で語られた二話。一つは狐と川獺の話で、川獺に魚をふるまわれた狐は、返礼の座で「天井まぶり」「地まぶり」を言いつかったと言い張って何も出さなかった。後に魚の獲り方を教わろうとした狐は、尾を水に浸して待てと言われ、凍りついた尾を引き抜いて失う。もう一つは、泊めた座頭が井戸に落ち、引き上げるとき上で「しんしょ」と唱えると下から「あがるようだ」と応じ、翌朝は寝床に大金が残されて家の身上が上がった。真似た隣の家は座頭を突き落とし、「下がるようだ」と応じられて身上を下げたという。
原典より
昔、狐とカオス(川獺)がいでない。—— 船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。