落雷で焼けた蓬田杉と蛇の骨
どんな伝承か
大字石沢字青石沢への上り口の谷間に大杉があり、蓬田杉と呼ばれていた。高さは四丈五尺で幹は太く、枝葉が繁って昼なお暗く天を覆っていたという。樹の中段には洞穴があり、その下には雷神様を祀っておいた。ところが文政四年八月八日に大雷があり、この日の落雷のために大杉は焼けてしまった。その焼け跡には、二尺余りの蛇の骨が焼け残っていたと伝える。
原典より
大字石沢字青石沢への上り口の谷間に大杉があり蓬田杉と呼んでいた。—— 船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史)
『船引町史 民俗編――昔話と伝説』は、船引町が編んだ町史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。昭和五十三年春から町内を回って集めた昔話を話者の名を添えて土地の言葉のまま載せ、坂上田村麻呂や安倍貞任にまつわる地名・社寺の由来など町内の伝説を併せて記す。第一節では語り収めの句、葉煙草ののし作業を語りの座とした伝承の環境、語り手の系譜を論じ、第二節では伝説を自然・歴史・宗教の三つに分けて紹介する。