七日目の帰宅を避ける習い
どんな伝承か
文部省の迷信調査協議会が昭和二十一年に全国の小学校を通じて集めた慣習調査で、秋田県の農村にあたる仙北郡千屋小学校の区域から報告された俗信。外出して七日目に帰ってはいけないという。同書はこれを農漁村の日常生活に関するものの第八十八例に置き、他出して七日帰りはいけない福島県大久保、七日帰りを避ける富山県高岡、月の十日は泊まりがけで外出すると帰れぬ京都府楡山などと並べている。第三章の言い習わし集でも、福島・秋田・富山の三県から同じ言い伝えが報告されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))
『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。