十一月十五日の七五三の宮参り
どんな伝承か
東京の都市部から報告された子どもの祝いの俗信。三歳、五歳、七歳になった年の十一月十五日に、宮参りをするというものである。同じ報告者からは、生後七日目に名を付ける、生後三十日目に初めて宮参りをする、五月の節句に蓬と菖蒲で屋根を葺くといった、子どもと家の年中行事に関わる言い伝えが続けて挙げられている。いずれも理由は記されず、そうするものだという形で伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))
『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。