島原で板倉氏の懸負
どんな伝承か
羽事手三密という軍戦の日の吉凶を占う俗信があり、参勝日・参負日の図表が伝わる。小泉松卓の循環暦には、参負日に一致した例として、正月に島原で板倉氏が懸負(討死)したことが挙げられている。しかし著者は、的中した例だけを取り上げ、的中しなかった多数の例を無視するのが迷信者の心理だと批判し、合戦の勝敗に日の吉凶があるはずはないと説いている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))
『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。