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人の精血を吸う肥前島原の河太郎

所在地長崎県島原市
年代不明
登場島原の社司某
出典動物界霊異誌
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どんな伝承か

肥前の島原の社司某が語るには、その国にも河太郎が多くいて、年に一両度必ず人を取り、精血を吸ってから骸を返す。その亡屍を棺に入れず葬らず、ただ板の上に乗せて草庵を結んで納め、香花も供えずに置くと、屍が朽ちる間に、その人を捕えた川太郎の身体も爛れ壊れて自ら斃れる。川太郎は身が爛壊する間、死骸の傍らを悲しんで泣き繞るが、人はその形を見ず、ただ声を聞くという。もし誤って香花を供えると、川太郎はそれを取り食って身が爛壊せず助かるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物界霊異誌(岡田建文・岡田建文・心霊研究・昭和初期(1927))

心霊研究家・岡田建文が昭和二年(一九二七)に著した『動物界霊異誌』。現代物理は宇宙の大物理の末梢に過ぎぬとの立場から、動物の霊異を迷信的虚妄として退けず証明すべき事例として収集する。蝦蟇(ヒキガエル)の章では、蛇を埋めてクリ茸を生やし食う怪(島根波根東村)、背に五寸釘を刺され口から怪光を吐く大蝦蟇(会津若松龍田屋、同時に幼児が高熱)、猫を灰色の液汁に溶かす怪(石見久利村)、慶応二年に浄土寺へ夜ごと現れた武士の正体が蝦蟇だった話を収める。

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