室川谷で日光権現が牛を嫌う
どんな伝承か
紀伊国有田郡八幡村の室川谷では、昔から日光権現が牛を嫌うとして、田畑を耕すのに牛を使わず、農夫が自ら牛の代わりを務めるという。
原典より
紀伊有田郡八幡村字室川谷。此の地は昔から日光権現が嫌うとて農耕に牛を用いず農夫自身が牛に代る。(註一三)—— 日本の俗信 2――俗信と迷信(迷信調査協議会・日本の俗信・1951年(昭和26年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 2――俗信と迷信(迷信調査協議会・日本の俗信・1951年(昭和26年))
『日本の俗信 2――俗信と迷信』は、迷信調査協議会が文部省への第二回報告書として編んだ答申書で、まえがきに昭和二十六年十二月の日付がある。迷信の定義や時代性、俗信と生活慣習の区別を委員たちが論じ、食い合わせや守札、憑きもの、河童の名称の分布、迷信による殺人の精神鑑定例などを取り上げる。総論と座談会、各論、結婚・妊娠の迷信の解明、新聞の社説・投書を集めた附録の四章から成る。