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平時忠の墓が残る大谷の則貞と若山の落人部落

所在地石川県珠洲市大谷町則貞(平時忠の墓)
年代伝承(口承)
登場平時忠、則貞に墓があると伝える平家の公卿
出典日本人物語5――秘められた世界

どんな伝承か

能登の奥には、平時忠の子孫を名のる時国家のほかにも平家の部落がある。大谷の則貞には時忠の墓があると伝えられ、則貞という呼び名は、時国家と同じく先祖の名がそのまま家の姓になったものだという。近くの若山という部落でも、頼兼・頼光・兼正など先祖の名を姓とする家が多い。けれども、栄える時国家とは逆にどちらもひどくさびれ、バスは一日に数回通うだけ、家数が少ないので電灯も引いてもらえずランプで暮らしていた。峠道から見下ろしても木や竹に覆われ、人の住む気配さえ感じられないという。

原典より

則貞というのも、時国村と同じように先祖の名前が姓となったもので、—— 日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)

『日本人物語5――秘められた世界』は、暮らしの奥に秘められた信仰や伝承を扱った全集『日本人物語』の一巻である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使いと犬神落とし、生霊、隠れキリシタンや隠し念仏などを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。

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