将軍家から授かった間部家の秘仏弁財天
どんな伝承か
旭町二丁目のほぼ中央にある弁財天堂は、享保十一年に勧請された鯖江藩主間部家の祈願所である。本尊の弁財天は、弘法大師が千座の護摩を焚いた灰で自ら作ったと伝える像で、国内に三体しかない霊像といわれる。藩祖詮房が徳川将軍家から授かった秘仏であったため、跡を継いだ詮言が堂を建て、真言宗の僧に守らせた。その僧庵の真泉寺が明治四年に廃されてからは、間部家の菩提寺である万慶寺が管理している。祭りは毎年五月十八日に周辺の町の信者が営み、三十三年ごとに盛大な開帳が行われる。
原典より
旭町二丁目のほぼ中央に弁財天堂がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。