松の梢で結ばれた岡山神社の梵天
どんな伝承か
上氏家町の岡山神社には、上棟式に使った梵天が保存されている。四十七年前に神社の上棟式と餅まきが行われたとき、式を広く知らせる目印として、神社裏の大きな松の木に五色の梵天を立てた。はじめは空高く風にはためいていたが、日がたつにつれてだんだん短くなり、村人は不思議がった。式が終わって木から下ろしてみると、梵天は固く結ばれていた。あれほど高い所でどうして結ばれたのか、いまも不思議な謎とされている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。