小白山のカラトと先住の墓
どんな伝承か
橋立のあたりには直宗寺の跡や小白山権現など、古い遺跡と言い伝えが数多く残っている。なかでも小白山は先住の人々が暮らした地とみられ、その墓と伝わるカラトが何箇所も見つかった。自然の岩を組んで造られ、高さ一・五メートルほどの入口を持つもので、内部からは土器や剣が出土し、いまは白山神社に納められている。住民はのちに世が落ち着き耕作に適するようになって南へ移ったらしい。染色団地の造成で土を採られ、山の面影は失われてしまった。
原典より
橋立の付近一帯は、直宗寺跡や小白山権現などの多くの遺蹟や伝説がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。