持明院から起こった持明寺の町名
どんな伝承か
持明寺の地籍が生まれたのは今から七百五十年ほど前で、人々は最初、愛宕山(現在の丸山)の下に住んでいた。愛宕神社は後に八幡神社となり、御神体の御台座下には「正徳五年八幡宮」の銘がある。はじめは村の北の社地に老杉うっそうとして鎮座していたのを、後に愛宕山へ遷宮したという。明治九年改図の地籍図では第八字三十五番に住宅が作られ、二十七番に持明院(禅宗)が設立されて、高野山から僧が来て仏教の弘通につとめた。持明寺という町名は、この持明院からきたものである。持明院は後に真言宗に改宗して寺号も徳法寺となり、住職は愛宕神社の別当職もつとめた。徳法寺はさらに蓮如上人の北陸弘通の際、真宗に改宗している。
原典より
持明寺の地籍が生まれたのは、今から七百五十年ほど前で、最初は愛宕山(現在の丸山)下に住んでいた。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。