地が裂けて男を呑んだがまふご
どんな伝承か
山の中の大谷と政木谷にはさまれた場所を、がまふごと呼ぶ。昔、親を大事にせず村人にも迷惑ばかりかけている男がいた。その男が山へ入り、がまふごで一休みしていたところ、突然地面が二つに割れ、あっという間に男を呑み込んでしまった。話を聞いた村人は、生きたまま地獄へ落ちたのだと言い合ったという。以来この土地では、子どもが悪さをしたり言うことを聞かなかったりすると、がまふごへ放り込むぞと言っておどすようになった。
原典より
大谷と政木谷(いずれも山の地名)の間に「がまふご」というところがある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。