殿屋敷の跡と伝わる狐籔
どんな伝承か
小泉町に狐籔と呼ばれる竹やぶがあり、そこには昔、殿様が住んでいたという話が伝わる。周辺にはそれを思わせる地名が数多く残っていて、竹やぶのあたりを殿屋敷、その周囲を内堀、北西を堀、南を館と書いてタチと呼ぶ。奉行の屋敷跡だったとも言われ、今の神社の付近は十五堂と呼ばれて寺があった場所らしい。北の中道には地取り石が据えられ、その西一帯は辻道路と呼ばれて辻灯籠が立っていたといい、地取り石から殿屋敷へ通じる道でもあったと伝えられている。
原典より
そこに昔、殿様がいたという話が残っている。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。