湯起請の跡が残った河端の神明山
どんな伝承か
下河端町の東北三百メートル、麻生津境にあたるところが神明山である。今は田園になっていて跡はないが、昔は天照大神を奉祀した大社のあったところだという。山ろくには「湯の花」という湯起請をした遺跡があり、七堂伽藍の遙拝所もあった跡である。天正年間に御神体を下河端の神明社に移したと『今立郡誌』は伝えている。大社も伽藍も失われ、今は神明山という名と、湯起請の行なわれた湯の花の跡だけが残っている。
原典より
下河端町の東北三百メートルの麻生津境にあって、今は田園になっていて跡はないが、昔は天照大神を奉祀した大社のあったところである。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。