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酒を呑む大天狗

所在地石川県鹿島郡中能登町
年代不明
登場造り酒屋
出典鹿島町史 通史・民俗編――伝説

どんな伝承か

昔、たいそう栄えた造り酒屋があったが、いつの頃からか家運が傾き、仕込んであった酒蔵の大樽がいつのまにか空になってしまった。これは夜な夜な天狗が現れて酒を呑み干すためだという噂が立った。酒屋では夜が更けると天井がミシミシと異様な音を立て、やがて八つ手の葉のような大きな団扇を手にし、一本歯の高足駄を履いた大天狗が階段を降りてくると、まことしやかに語り伝えられていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

鹿島町史 通史・民俗編――伝説(鹿島町(編)・鹿島町史)

『鹿島町史 通史・民俗編――伝説』は、鹿島町の町史通史・民俗編のうち、昔話と伝説の節と、続く「俗信と俚諺」の冒頭を収めたものである。石動山麓と邑知地溝帯の集落で聞いた話を、芋掘り権兵衛や屁売りじいさなどの昔話、亀塚や椀貸穴などの自然伝説、初瀬の観音様や井田の不動滝の信仰伝説、久江の道閑や村境を決めた話の歴史伝説に分け、在所名を添えて載せる。伝承の状況や語り始めと結びを述べた解説を前に置く。

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