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逆さに根づいた姫埋めの槻

所在地秋田県横手市沖田
年代伝承(口承)
登場落城の姫
出典日本伝説大系 第2巻

どんな伝承か

沖田の古館が落城したとき、城主の姫は身重であった。滅びゆく一族は姫の身の処置に困り、敵の辱めを受けさせまいと生き埋めにすることを決める。姫はいさぎよくこれを受け入れ、一族は泣く泣く葬って、墓標として槻の小枝を逆さに立てた。ところがその小枝に根が生じ、長い年月のうちに立派な樹木へと育った。この槻は根元が細く末が太く、ちょうど逆さ木のような姿をしている。昔から、この槻の枝を折れば熱病にかかると伝えられ、土地の人々は今もそれを信じて恐れているという。

原典より

昔、沖田の古館が落城の時に、その城主の姫は妊娠中であった。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第2巻』は、岩手・宮城・秋田の三県に伝わる伝説を話の型ごとに集めた伝説資料集である。山の争いや沼の主の手紙、巨人の足跡、八郎太郎、ザシキワラシ、河童、掃部長者などの伝説を、口承の聞き書きと近世以降の地誌・縁起から採る。凡例のとおり各項は伝承地を示した例話を冒頭に据え、〔類話〕〔文献〕〔参考〕を続け、柳田・高木による話型名を添えた項もある。

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