流され王が指さして焼けた瑞興寺
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どんな伝承か
花巻市坂本町にある龍淵山瑞興寺は、応永四年に稗貫氏が開いた曹洞宗の寺で、もとは花巻城の本丸にあった。稗貫氏が本館に城を構えていた南北朝のころ、鳥谷ヶ崎の瑞興寺に「流され王」と呼ばれる方が立ち寄り、本堂の仏壇に上がって本尊と並んで座っていた。住職が、み仏と座を並べられるとはもったいない、早々にお下りなさるがよいと言うと、王は、自分は元の四海の主であって凡夫と居を同じくはできないと答えた。住職はさらに、位を下りて泥土を踏まれた身では並べますまいと重ねた。王は返す言葉もなく寺を出て光林寺へ向かい、君ヶ沢の辺りで後ろを顧みて南を指すと、瑞興寺はたちまち炎上して灰になったと伝える。
原典より
花巻市坂本町にある瑞興寺は、その山号を龍淵山といい、曹洞宗に属する寺である。—— 日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。
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花巻市の伝承
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