階段の暗がりから睨む祖母
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どんな伝承か
ナベさんと呼ばれる男は岩手県花巻市の生まれで、高校を卒業するまで花巻の実家で家族と暮らしていた。高校三年の夏、受験勉強がいやでテレビを見ていると祖母が消せと言い、押し問答の末に祖母は灰皿でブラウン管を割った。腹を立てたナベさんは祖母を殴り、「勝手に死ねばいいじゃないか」と叫んだ。その半月後の朝、祖母は蒲団の中で死んでいた。夏休みのある夜、机で居眠りをして目覚めると、二階の階段の降り口の暗がりに祖母がいて、一番上の段に顎を乗せ、両手を床に置いて凄い眼で睨んでいた。声をかけると四つん這いで部屋に入り込み、ふっと消えたという。
原典より
* 眼に見えない生き物の話* **逆さ悟空*** **おくりもの*** **暗い優しいあな*** **せつなくん*** **異形戦士*** **輪廻譚*** **ヒトニタケ*** **ふりんのみち**—— 奇譚草子(夢枕獏・1980年代~1990年代初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奇譚草子(夢枕獏・1980年代~1990年代初期(推定))
夢枕獏による短編怪談集『奇譚草子』は、著者が友人や知人から聞いた伝聞話を中心とした怪談を集めた作品。生霊から幽霊、見えない霊的存在まで、多様な心霊現象を描く。登場する舞台は東京・神奈川・長野・岩手など全国各地で、都市の住宅から北八ヶ岳などの山岳地帯まで広がっている。金縛り、ポルターガイスト、予知能力、夢遊病など複数の超常現象パターンが繰り返し登場。
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花巻市の伝承
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