走ってゆく足跡の話
どんな伝承か
失恋者が林道で見えない子どもの素足音を聞き、毎回分かれ道で反対方向に消える。
原典より
* おいでおいでの手と人形の話* おとうさんの“おい、こら”の話* 続・何度も雪の中に埋めた死体の話* 二階のお客さんに出す食事の話* 二ねん三くみの夜のブランコの話* シジミ成仏の話* 夜になるとやってくる男の話* 手…—— 奇譚草子(夢枕獏) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奇譚草子(夢枕獏)
『奇譚草子』は、夢枕獏が著した怪異譚集である。ここに収めるのは表題の部にあたる「〜の話」と題した短い話二十篇で、友人や知人が自分や身近な人の体験として語った生霊の手、階下で蹴ったばかりなのに二階に座っていた祖母、トンネルや雪山の死体、夜ごと来る小人などの話を、著者が聞き手として書き留める。各話は一つの出来事を短く語る小品で、末尾は箱根に住んだ元関取に憑いてスサノオと名告る存在の話で結ばれる。