トップ > 新潟県の伝承 > 弥彦村

願いを量る弥彦の火の玉石

所在地新潟県西蒲原郡弥彦村(弥彦神社)
年代伝承(口承)
登場津軽信牧、弘前城主
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

慶長のころ、弘前城主の津軽信牧が佐渡沖を航行中に暴風雨に遭い、舟が危うくなった。かねて弥彦大明神の霊威を聞いていた城主が、鳥居の奉納を誓って助けを祈ると、たちまち海は静まり、一同無事に帰国したという。以後、毎年使いを立てて礼参を続けたが、鳥居の建立は延び延びになっていた。ある年、弘前の城内に火の玉が二つ飛び交って大騒ぎになり、殿は誓いを果たさぬためと悟って、元和三年九月に大鳥居を奉納し、霊威を示した火の玉石もあわせて納めた。この二つの石は津軽石とも重い軽いの石とも呼ばれ、心願のあるとき持ち上げられれば願いは叶い、重くて上がらなければ叶わないという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

種別から探す

神婚蛇口止め地名由来火の玉重軽石

弥彦村の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説大系 第3巻』の伝承