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泰澄と沙弥が籠った米山の薬師

所在地新潟県柏崎市(米山)
年代伝承(口承)
登場泰澄、沙弥、清定、上杉謙信、上米を積んだ船の主、米山に登ったと伝わる武将
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

米山の頂に立つ薬師堂の本尊は、越前国麻生津に生まれた泰澄の作と伝わる。泰澄は幼い頃から夕方になると姿を消し、兄が跡をつけると白山へ登っていくばかりで追いつけなかったという。大宝二年に能登から沙弥が訪ねてきて、二人は北国を旅した末に米山へ籠った。沙弥は麓の海を行く船へ鉢を飛ばし、積荷を乞う術を使った。ある日、米を積んだ船に米を乞うたが、船主の清定は公に納める米だと断った。すると沙弥は法力で船中の米をことごとく山上へ運び上げ、清定が登って詫びると米を船へ返した。米山の名はここから起こったといい、天文十二年には上杉謙信が登ったとも伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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