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山頂に現れた薬師と米山の鯉形

所在地新潟県柏崎市(米山)
年代伝承(口承)
登場泰澄、沙弥、神戸清定、薬師像を刻んだ僧、泰澄の徒弟・臥行者、貢米を積んで沖を通った出羽の船主
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

和銅五年の晩春、僧泰澄は弟子の臥行者沙弥を伴って米山に登り、山頂で一夜を明かそうとした。すると光り輝く薬師の姿が目の前に現れたので、泰澄はこれを霊告と受け取って像に刻んだ。それが今も御室の薬師の本尊として安置されているという。二人は腹が減ると鉄鉢を飛ばして食を乞うたが、出羽の神戸清定が貢米を積んで沖を通ったとき断られたため、船中の米を米山へ運び去った。それまで五輪山と呼ばれていた山は、この時から米山と呼ばれるようになったという。なお雪解けの頃、山の中腹に鯉の形が現れるのを米山の鯉形といい、村人はその尾の大小でその年の豊凶を占うという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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