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腹から鶺鴒が飛んだ娘と三体の本尊

所在地栃木県鹿沼市
年代伝承(口承)
登場録事法眼、娘の腹を割った名医
出典日本伝説大系 第4巻

どんな伝承か

録事法眼と呼ばれる名医がいた。その娘が難病にかかったとき、医者はよい位を得たい一心で、妻には内緒のまま娘の腹を割って中を調べた。すると腹から鶺鴒が飛び出し、石裂山のほうへ飛んで行ったという。父が娘の腹を割ったことを知った妻とは、それきり仲が悪くなった。のちに医者と娘と妻の三人はそれぞれ守り本尊となったが、粕尾の三か所で出くわすと喧嘩になるというので、行き会わぬように廻る決まりになった。上粕尾は娘、中粕尾は妻、下粕尾は医者が廻るのだと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第4巻』は、日本の伝説を話型ごとに集成した叢書『日本伝説大系』の一冊である。茨城・栃木・群馬の三県に伝わる伝説を、男体・赤城の神争いや榛名湖の入水譚、平将門・源義家・親鸞・弘法大師などの事跡、河童・竜宮・長者・石・姥捨・九十九谷などの話型ごとに収める。各項は代表となる伝承地の話を掲げ、〔類話〕に各地の聞き書きを伝承者名や出典とともに並べ、〔文献〕に縁起・地誌などの古記録を抄出し、柳田・高木による話型名を添える。

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