八束脛さま
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どんな伝承か
むかし、毎晩のように畑の作物を盗んでいく者があった。村人が夜通し見張ると、見上げるような大男が現れ、藤の蔓で編んだ大きな籠を背負って作物を詰め、山へ帰って行った。あとをつけると、大男は藤の茂る岩山を登り、太い藤蔓を伝って反対側へ下り、洞穴を住みかとしていた。村人が藤蔓をすべて切ってしまうと、大男の姿は見えなくなった。ところがその年から流行病が続いたので、村人が洞穴に入ってみると大男は骨になって死んでいた。骨を拾って埋め、墓石を立てて祀ると流行病はやんだ。すねから足首までの長さが手で八つあったので八束脛と呼ぶようになったという。
原典より
むかし、毎晩毎晩、畑の作物をとっていく人がいました。—— 日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第4巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全89話(栃木・群馬・茨城=北関東)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。
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