太田の海辺に立つ雨晴の巌
どんな伝承か
越中の地誌によれば、雨晴の巌は太田村の海辺にあり、柱のように立つ巨岩が平らな岩を戴いて支え合い、まるで小屋のような姿をしている。高さは三丈、周囲は二十間ほどで、上には松が二株生えていたという。言い伝えでは、文治三年に源義経が奥州へ下るとき、加賀の安宅の関を経て礪波郡の五位庄から六渡寺を越え、この岩窟の中に入ってにわか雨を避けたという。雨晴という呼び名はここから起こったのだと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。