鉄鉢の汚れが生んだ鰯島
どんな伝承か
『播磨鑑』によれば、法道仙人が世を去るとき、家島に伽藍を建てて鉄鉢を携えて来たという。あるとき供養を得ようとして鉢を漁船へ飛ばしたところ、船主は驚いて生臭い魚を投げ入れた。その汚れによって風浪が荒れ狂い、船も空の鉢もともに沈んで一つの島になった。それが網干と高砂の海の南、三里ばかりの沖にある鰯島だと記す。のちに漁人が網で引き上げ、当山へ奉納したとも伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。