お菊の井戸と姫路に湧いたお菊虫
どんな伝承か
兵庫県姫路市の姫路城本丸南、旧二の丸広場には「お菊の井戸」と呼ばれる井戸がある。家宝の十枚の皿のうち一枚を割った罪で殺され井戸に投げ込まれたお菊の怨霊が、深夜に皿を数えて泣くという皿屋敷伝説の地とされ、播州姫路とも江戸番町とも言われている。一七九五年(寛政七年)、姫路城下に女がうしろ手に縛られ木にくくりつけられたような姿の虫が発生し、人々はお菊の亡霊が虫になったものだと噂した。この虫は姫路では昭和初め頃まで「お菊虫」としてアゲハチョウの蛹が土産物として売られていたという。
原典より
姫路城、本丸の南、旧二の丸の広場に石さくで囲まれた「お菊の井戸」と呼ばれるものがある。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。