瀬田橋のほとりに祀られた秀郷社
どんな伝承か
『近江輿地志略』の記す秀郷社。竜王社と並んで建ち、秀郷の霊を祭るという。もとは今の地より六、七町南東にあって里人は何の神とも知らなかったが、寛永年間に蒲生忠知が通りかかり、橋のほとりに先祖の秀郷社があるはずだと言ったことから探し出され、今の地へ遷して社を造営した。縁起によれば秀郷は栗太郡田原村の人で、水府に入って俵を得たので田原を俵に改めたという。勢多橋で大蛇をまたいで通ったところ、青衣の者に頼まれて三上山を七巻半する百足を射た。矢尻に唾を塗ると百足は倒れ、俵や鎧、鐘など十種の宝を贈られたと記す。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。