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大晦日の道を送った鬼と豆まきの禁

所在地京都府京丹後市弥栄町国久
年代伝承(口承)
登場送り狼
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

昔、京都あたりへ働きに行っていた国久の人が、大晦日に給料をもらって帰る途中、日が暮れて困っていた。すると、ものすごく背の高い、鬼のような感じのする人が出てきて、どこへ帰るのかと尋ねた。今夜中に帰って明日は家内そろって正月をしたいが、夜通し歩くのは怖いと話すと、その人はわしについて来い、送ってやるといった。よく歩く人で、少しも疲れずに夜中に国久へ着いた。名を尋ねると、「わしの名はなにもいうほどのものでないが、節分の晩には豆まくな」といって帰って行ったという。それで国久の田宮という家では、今も節分の豆まきをしないという。

原典より

〈柳田―「狼塚」〉昔、あの、京都近辺に働きに行っとった人があるんですな。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。

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