笠取の峠に立つ天狗杉の大木
どんな伝承か
東笠取と西笠取をつなぐ峠の頂には、樹齢五、六百年を超えると言われた杉の大木が立っていた。里の人はこれを天狗杉と呼び、天狗の棲む木だと信じていたという。『宇治市史』第五巻の記す一条で、『天狗松』の類話として収められている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第8巻』は、黄地百合子・酒向伸行・田中久夫が滋賀・京都・兵庫の三府県を分担して執筆し、福田晃がまとめた伝説集である。丹波の湖を神々が切り開いた国造りの話、神同士の争い、英雄や長者の盛衰、蛇と人の話、魚・鳥・石・塚・祠堂の由来などを、各地の口承や記載資料から集める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、高木敏雄・柳田国男の対応する話名を付す。