田の水に映る船影と八畳岩
どんな伝承か
『備中集成志』は船山について、窪屋郡三和村に坂浦という所があり、この辺りは古く海であったといい、牡蠣殻などが岩に付いていた、昔ここで船が破損したのだと伝える、と記す。山には八畳岩と呼ぶ岩があり、その上から五月に稲を植えるころ、朝日が昇る時分に田の面を見ると、船の行き来する影が田の水に映って見えるという。ただし編者は、この辺りが海であったとは考えにくく、この話はいぶかしいと注を付けている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。