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阿婆の浮き橋を架けた老婆

所在地島根県隠岐郡隠岐の島町今津(阿婆の浮き橋)
年代伝承(口承)
登場石川永年、隠岐へ流された流人
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

隠岐の島町今津に伝わる話。天平宝字九年、藤原仲麻呂の乱の余波で石川永年が今津へ流された。都を恋しがって今津の東海岸で泣いていると、一人の老婆が現れて憐れみ、小石を海へ投げ入れて橋を架けてやろうとした。しかし、そのようなことで大海を埋め立てられるはずもなく、老婆は間もなく飢えと疲れで死んでしまった。長さ五十メートルほどのその橋を、老婆が架けたので阿婆の浮き橋と呼ぶという。一説にはアマノジャクが夜に架けていたが、こっそり見ていた人にほめられて中途でやめたとも伝える。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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