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盆踊りから攫われた小町娘お久米

所在地鳥取県米子市(湊山)
年代伝承(口承)
登場吉川広家、お久米、米子に城を築いた城主、人柱に立てられた小町娘
出典日本伝説大系 第11巻

どんな伝承か

むかし、出雲国富田の城主吉川広家が米子の湊山に城を築いて移り住もうと考えた。天主の地ならしをして石垣を積み、その上に城を築こうとすると大雨が降って石垣が崩れる。築き直してもまた崩れ、誰いうとなく人柱を立てねば石垣は固まらぬと言い出した。ちょうど盆の十七夜、加茂大明神の境内では若い男女が盆踊りに興じていた。そこへ武士の一隊が現れ、泣き叫ぶ若い女を駕籠に押し込めて城へ消えた。女は近郷の小町娘お久米で、やがて人柱に立てられ、石垣は三百年びくともしない。米子城を久米の城と呼ぶのはこの因縁によるという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第11巻』は、山陰の鳥取・島根両県の伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。矮姫による穀物の伝来、大山の山くらべ、伯耆の白兎、雲州皿屋敷、七尋女房、牛鬼、隠岐の後鳥羽上皇などを、伝承地を明記した口承の例話で示し、類話と近世以降の文献を添える。「文化叙事伝説」「自然説明伝説」の部に分けて話ごとに番号を付し、凡例のとおり例話・類話・文献・参考の順に並べ、多くの話に高木・柳田による伝説名を添える。

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