仁井田郷の大石に残る大人の左右の足跡
どんな伝承か
『神威怪異奇談』に記された話。高岡郡の仁井田郷に大石があり、その石には長さ六尺、幅三尺ばかりの足跡が刻まれている。親指から小指までそろい、かかとの跡もあって、泥に人が足を踏み入れたようにくっきりした左足の跡だという。さらに五町ほど南の同じような岩には右足の跡があり、里人は昔の大人が五町を一足で歩いた跡だと言い伝えている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。