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杖の一突きで湧いたすつぼの清水

所在地高知県高岡郡津野町赤木(朱壺の清水)
年代伝承(口承)
登場弘法大師、杣
出典日本伝説大系 第12巻

どんな伝承か

弘法大師が赤木の峯にさしかかったとき、ひどく喉が渇いたが、あたりに泉はなかった。水を探して歩くうち、熱心に木を挽いている杣に出会い、一杯の水を所望する。杣は、このあたりには泉がなく、朱壺に使う水にさえ困っていると答えた。それを聞いた大師は、何も言わずに手にしていた杖で地面を軽く突く。すると、まるで水気のなかった土から清水がこんこんと湧き出したという。その場所は今もすつぼと呼ばれ、水が絶えず湧いている。

原典より

弘法大師が赤木の峯まで来られたとき、たいへん喉がかわかれ、水を欲しく思われたが、あたりには泉がないので、しばらく水を捜して歩いていると、一人の杣が熱心に木を挽いているのに出会ったので、水を一杯所望せられた。—— 日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第12巻』は、四国四県(香川・愛媛・徳島・高知)の伝説を話型ごとに集めた伝説集成の一巻である。神々の争いや大人の足跡、弘法大師の彫り残しや麦の種、英雄の誕生、長者、人柱、蛇聟、狼の報恩、化猫退治、首切れ馬、夜泣石、地蔵の霊験などを、町村誌や地方の伝説集、昭和五十三年度立命館大学説話文学研究会の採集調査稿から採る。百三十九話に通し番号を付け、各話に伝承地と出典、高木・柳田の分類名を添え、県別の〔類話〕と〔文献〕を続ける。

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