本栖湖を掘ったあまんじゃく
どんな伝承か
昔、あまんじゃくという大力の男がいた。本栖へ来ると村の広い野原を掘り、その土をもっこに入れて担ぎ、駿河の海岸まで運んで捨てた。夕方から精を出して二もっこ分を捨てたところ、その土が今の富士山になったという。あまんじゃくはもっと高くしようともう一もっこ担いだが、途中まで来たところで東の空が白みはじめたので、その場に土をあけて逃げ去った。土をあけた所が小山となり、一もっこ山と呼ばれている。掘った跡へ水がたまったのが今の本栖湖だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。