杉の下で殺された流し舟の女
どんな伝承か
昔は美しい娘が生まれると家に置くことができず、殿様の妾として引き取られていったという。そうした女ができると、一生食べるだけ、一生着るだけの物を積んだうつろ舟に乗せて流した。女はある浜に流れつき、大きな杉の木の下で殺されて持ち物をすべて奪われた。それからのち、その場所では化け物が赤い塗り物や長い徳利、鉢などを草むらの中から出すようになったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。