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事例15:病送。対馬の南部地方で悪疫流

所在地長崎県対馬市
年代伝承
登場民俗調査の話者
出典厄除け――日本人の霊魂観
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どんな伝承か

病送。対馬の南部地方で、悪疫が流行したときに行なう。村民が集まって毎夜、鉦や太鼓を叩き、村中を隈なく追いまわり、村外れで疫神をたたき出すという式である。こうすれば伝染病をたたき出すことができるという。鉦や太鼓を鳴らして村を巡回し境まで追い出す、鎮送型の呪術の一様式で、その様子や意識は、けたたましく音をたてて猪や鹿を追い込む狩猟の勢子にもなぞらえられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・昭和(1988))

民俗学者・佐々木勝が全国の民俗調査をもとに厄除け・厄払いの習俗を日本人の霊魂観から論じた研究書(昭和六十三年)。祖霊信仰・霊魂信仰・厄神信仰を背景に、防塞系呪術(防御型・鎮送型・攻撃型・潔斎型)と祭祀系呪術(供物型・奉迎型)に呪術を類型化する。本文は〔事例〕番号付きで全国各地の具体的習俗を多数収める。

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