高瀬の観音に向かった万寿の姫
どんな伝承か
黒髪山の松枝領の守という人が、三月の節供の祝いのころにやってきて、黒髪山の大蛇を退治しに京都から来たと言った。万寿の姫は高瀬の観音様のもとへ行った。高瀬のいちばん入り口に観音様がある。大蛇に人が呑まれてはならぬというので、法華経を二十品唱えたのだという。そのとき鎮西八郎為朝に言ったのだとも語られる。姫の母は目が悪くなり、大蛇は有田の天狗岩に七巻き半も巻いていたと言い伝えていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。