千の尻を数えた樽見峠
どんな伝承か
旧宗像郡に伝わる話である。若者がある男から、芦屋の廻船問屋へ届ける手紙と樽を託された。決して見るなと言われていた手紙を、途中で開いて読んでみると、この尻をもって千尻なり、と書いてある。樽の中には九百九十九の人の尻が入っていた。それでこれを見た峠を樽見峠と呼ぶようになり、いまの垂見峠がそれだと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。