竹籠で作る一丈六尺の大人弥五郎殿
どんな伝承か
旧曽於郡大隅町の八幡の祭では、十月五日の浜下りのときに大きな竹籠を編んで大人の立像を作り、大人弥五郎殿と呼んだ。像の丈は一丈六尺七寸、囲みは九尺。頭には冠を着せ、木綿十三反の梅染の単衣をまとわせ、大小の太刀を佩かせ、大きな荷包を提げ、手には矛を持たせて村中を挽いて歩いたという。里の人はこれを武内宿祢と伝えるが、『薩藩名勝考』は隼人記によれば大人弥五郎は火闌降命の子孫であると按じている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。