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炒豆に芽が出るまでの約束

所在地宮崎県児湯郡都農町(徳泉寺)
年代伝承(口承)
登場洞光、徳泉寺の十二代住職
出典日本伝説大系 第14巻

どんな伝承か

徳泉寺十二代の住職洞光和尚は馬好きだった。ある夏の葬式の帰り、暑さのあまり馬を川の水で洗ってやり、名貫川の川原につないで寺へ戻っていると、河童が馬に引き出されてきた。和尚が縄で柱に縛って折檻すると、河童は以後慎むから水を掛けてくれと願い、そうしてやると縄を切って逃げた。その河童は仲間を連れて毎晩悪さを始めた。困った和尚は七日七夜の祈祷を行い、千個の石に経文を記して、この石が水に溶けるまで害をするなと川へ投げ込んだ。あわてた河童が石を除いてほしいと願うと、和尚は炒豆を川へ投げ入れ、これに芽が出るまで害をするなと言って村人に石を拾わせ、集めた経文石で塚を築き寺の入口の道に祀った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。

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