久高島の浜に浮いた甕と雨粕の初め
どんな伝承か
『聞得大君御殿並御城御規式之御次第』は、五穀の元は久高島の浜に海から浮き上がった甕であったと記す。久高の大王がこれを見つけ、不審に思って受け取り、改めてみると中に五穀の種子が入れられていた。そこで地に蒔き、実る時分に搗いて調え、天孫子に差し上げた。これが雨粕の初めであり、五月五日には砂糖をかけない雨美柏を調えて、美御すし御前と御火鉢御前へ差し上げ、大君加那志が頂かれたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。