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三手に分かれ着いた平家の公達

所在地鹿児島県大島郡龍郷町戸口
年代伝承(口承)
登場平資盛、平有盛、平行盛、二俣大膳太夫、友野十郎光成、平家落人、平家落人・城主、侍大将
出典日本伝説大系 第15巻

どんな伝承か

元暦二年三月の夜、豊前国から南へ船を出した一行は、種子島にも屋久島にも頼る者がなく、九月に鬼ヶ島と呼ぶ島へ着いて三年を過ごした。近くに大きな島影が見えたので小船五艘を遣わすと、島に主はおらず、人々は海賊を恐れて山陰に住むと報じた。資盛の船は西表へ、有盛の船は島の北へ、行盛の船は南へ渡り、公達は三手に分かれて着いたという。行盛に従う侍大将たちは瀬名の湊に上がり、老女の木屋を足がかりに夜襲をかけて島の者を降し、五十四日で平らげた。行盛は戸口村に大城小城を構え、堀と溜池を掘って旱に備えたとある。墓所の沖では船が難に遭うため、その霊を鎮めて新立王殿と称し、年二度の祭礼を営むことになったと記す。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。

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