平家が茅畑に築いた七城
どんな伝承か
喜界町志戸桶に伝わる。十三世紀の初め、平資盛に率いられた平家の一党が沖名泊から上陸したという。泊の上の小山には天神の社があり、平家が海上の平安と、帰参・武運の加護を願って神鏡を御神体として祀ったものだと伝えられている。上陸した平家は地を卜して、志戸桶と佐手久の両村の境にあたる茅畑に城を構え、これを七城と称した。三年ここにいて、のち大島へ渡ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。