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罪人が娑婆を見おさめた石橋

所在地福島県郡山市田村町守山権現壇(見あげ橋)
年代伝承(〜明治十六年)
登場香西市郎、語り手
出典郡山の伝説

どんな伝承か

田村郡と岩瀬郡の郡境、守山の権現坦という所に小さな石橋があった。守山から須賀川へ通じる旧道の、山合の排水路に架かる一跨ぎほどの無名の橋であったが、誰いうともなく見あげ橋と伝えられた。昔、この橋を渡り切ると処刑場があり、人々は地獄の原と恐れた。橋の手前は娑婆といい、罪人が娑婆を見おさめにする橋なので見あげ橋というのである。この橋は宮城野の橋ともいわれ、仙台の宮城野橋はこの名を移したものだという。明治十六年の新道改削で人の通らぬ道となり、今は語り草となっている。

原典より

田村郡と岩瀬郡の郡境、守山村の権現坦という所に、小さな石橋があった。—— 郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

郡山の伝説(ふるさとの文化財調査事業・昭和六十一年(1986)刊/監修 大島建彦)

福島県郡山市(旧安積郡・田村郡域、湖南・熱海・三穂田・逢瀬・西田・中田ほか各町)に伝わる伝説を、木/石・岩/水/塚/坂・峠・山/祠堂/家・村/祭礼・行事の八部門に分類して集成する。坂上田村麻呂や阿古陀媛・采女伝説・萩姫、源義家ら前九年の役の人物伝承、淵や池の主・龍神・河童、弘法大師の清水、稲荷・観音・地蔵の霊験、長者伝説や埋蔵金、隠れキリシタンなど、郡山の地に根ざした怪異・霊験・由来譚を伝承地つきで網羅する。

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