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イズナ使いと三人に伝染した神託

所在地福島県郡山市
登場卯伝次、文右衛門、久左衛門、狐憑きとされた者、妄想を共有した者
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

嘉永五年に起きた卯伝次の一件である。卯伝次の狐憑きと神託を発端として、文右衛門と久左衛門の二人が同じ宗教妄想を共有し、卯伝次と同様の異常な行動を示すにいたった。三人のあいだで感応が生じた感応精神病である。当時は「イズナ使い」という黒魔術の実在が信じられていた。卯伝次の言動はそれなりに首尾一貫しており、捕えられてから健忘を申し立てても詐病としか判定されず、乱心とはされなかった。人心を惑わした者を追放刑に処するという規定が適用され、卯伝次は村替、残る二人は過料銭に処せられた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・昭和中期(推定))

本書は江戸時代の陸奥奥州守山藩領における『御用留帳』を史料とした、近世農村の医療事情と心霊現象の研究である。狐憑きや物付きなどの精神疾患が、祈禱や指籠入れ(座敷牢)によって治療された実例を14件詳述する。天明・天保の飢饉や流行疫病(疱瘡、麻疹、コレラ等)への対応と並行して、乱心者の社会的処遇、責任能力の鑑別問題、欠落(逃亡)との区別が論じられている。

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神託

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